正法眼蔵がなければ死んでいた 私にとっての正法眼蔵 即心是仏その十二

 岩波文庫145、146ページ「大証国師は曹谿古仏の上足なり、天上人間の大善知識なり。国師のしめす宗旨(そうし)をあきらめて、参学の亀鑑(きかん)とすべし。先尼外道が見処としりてしたがふことなかれ」

 大証国師(南陽慧忠禅師)は六祖大鑑慧能禅師の優れた弟子である。天上世界においても人間の世界においても偉大な指導者である。大証国師の示されることを十分に理解して、仏教を学ぶときの手本としなければならない。仏教思想ではない(先尼外道)の考え方だと知ってそれに従うようなことはあってはならない。

 道元禅師は釈尊の法を継いだ二十八祖であり中国の初祖である菩提達磨をついだ祖師方のみが仏教を体得されているとしている。それ以外に仏教はないのだ。

 ○○宗とか△△宗とかいろいろあるが、仏教は1つしかないとおっしゃっておられる。今は宗派を一つの仏教にまとめるなんてできないだろう。しかし、道元原理主義者の私としては道元禅師のおっしゃる通りだと考える。大宇宙の真理だけが人類が拠り所とするものであり、そうなれば仏教の宗派どころではなく世界中の宗教も一つに集約されなければならない。いつか必ずそうなると思うが、そうならなければならないと思うが、物凄い時間がかかるだろうなあ。

 話は変わるけど首相の息子が役人を接待したとかで騒ぎになっている。何だかよくわからないけど、法律に反するとか言う以前に、そういうことはしていけないというブレーキがかからないものですかねえ。坐禅していればそんなことはできないと思うんだけどなあ。