正法眼蔵がなければ死んでいた 私にとっての正法眼蔵 仏性その九十三

 岩波文庫98、99ページ「しかあるに、僭偽(せんぎ)の邪群ままに自称すらく、「われらも龍樹大士の法嗣(ほっす)なり」。論をつくり義をあつむる、おほく龍樹の手をかれり、龍樹の造(ぞう)にあらず。むかしすてられし群徒の、人伝(にんでん)を惑乱するなり」
 (龍樹尊者を継いだのは迦那提婆尊者である)にもかかわらず、偽りの間違った者たちが、往々にして自称して「自分たちも龍樹尊者の法を継いだ者である」と言う。彼らの言うことは、勝手に龍樹尊者が唱えられた、書かれたものだとしているのであって、龍樹尊者が唱えたり、書かれたものではない。昔、龍樹尊者が仏教以外の教えを捨てたときにいた弟子たちが、人や天を惑乱させる仕業である。
 一言で言えば、龍樹尊者の名を借りて、とんでもないことを言いふらしている者たちがたくさんいるので、気を付けろ、ということだと思う。
 今も歴史上の人物の名を利用する人間はたくさんいる。特に宗教にはとても多い。自分に力がない、能力がないから他人を利用するしかないんだろう。こういう人たちは確信犯なのか、本当に自分のやっていることが正当だと思っているのか、分からないけど、困ったもんだと思う。けど、一方でこういう話にころっと騙されてしまう人も多い。地位とか肩書きに弱い人、多いものね。
 組織の中でも「○○がそう言っている」とか、正しい、正しくない以前に誰が言ったかで判断されてしまうことがよくある。偉い人がそう言っているなんてね。偉い人が常に正しい訳がない。変な宗教と同じじゃ困るんだけどね。
 今、コロナに関しても、「こんなに専門家がいるの!?」と思うほど、ぞろぞろ出てきますな。本当に有能なら、つべこべしゃべってないで、治療に従事したらよいのにと思うけど。
 大体、何が本当なのか、素人の私には分からない。自分が感染しているけど無症状なのか、抗体ができているのか、何も分からないし、今、現実に検査する体制はないようだから、あまり動かないようにするしかない。治療法もワクチンもないんだから、取り敢えず感染者が増えるのをできるだけ抑えるしかできないんでしょう?それ以外何か伝えなきゃいけないことってあるんだろうか。有名人が亡くなって遺骨が家に届けられるのを放送するという感覚や意味が分からない。まあ、そういう報道して報酬もらっている人たちもいるんだから、しょうがないんでしょうね。
 とにかく、何が真実なのか、自分で判断するしかない。真実かどうかは、坐禅していれば、判断できると私は思っている。